好きな人から好きだっていわれなきゃ
ホームページ作成講座の講師もしてます。
mot projectのWEBディレクターです。
ホームページを作りたい!という方には最初に「目的は何か、何のために作るのか」を伺います。講座でも、まずそこからお話します。
知ってもらう、ということ
みなさんの目的は様々です。
- 主催するイベントの情報を発信したい
- 自店の商品を販売したい
- 社員・アルバイトを募集したい
- ボランティアグループの会員を増やしたい
- セミナーの申込を受け付けたい
どのような目的であれ、それを達成させるためにはまず、その情報を人に知ってもらわないといけません。
業者が「SEO対策(検索結果で上位表示)を!」「アクセスを増やしましょう!」と言うのはそのためです。どんなにすばらしい内容でも、誰にも見てもらえなければ、それは存在しないことと同じだからです。
あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら
小田和正『ラブ・ストーリーは突然に』より
僕らは いつまでも見知らぬ二人のまま
(懐かしいですね…世代がバレてしまいますね…)
まぁ、存在を知らない人を好きになることはないっていう話です。ラブ・ストーリーははじまらないわけです。
伝わる、ということ
しかし存在を知ってもらえても、出会えただけではラブ・ストーリーははじまらないわけで…。
「知ってもらう」と「伝わる」ってちょっと違うと思ってて、私は「伝わる」って「行動してもらえる」ことだと考えています。
たとえばホームページにどのような目的があったとしても、その目的は見てくれた人の「行動」によってはじめて達成されます。
- 主催するイベントの情報を発信したい
↑
イベントに来てくれる
(という行動をしてもらって目的が達成される) - 自店の商品を販売したい
↑
商品を買ってくれる
(という行動をしてもらって目的が達成される) - 社員・アルバイトを募集したい
↑
応募してくれる
(という行動をしてもらって目的が達成される) - ボランティアグループの会員を増やしたい
↑
会員になってくれる
(という行動をしてもらって目的が達成される) - セミナーの申込を受け付けたい
↑
申込をしてくれる
(という行動をしてもらって目的が達成される)
参加にしろ購入にしろ「行動」って、「ああ、この情報は自分のために書かれてる」「これは自分に必要なものだ」と思ってもらわないとしてもらえないんです。相手に自分のこととしてアクションしてもらえて、やっと「伝わった」って言えるんじゃないかな。
好きな人から好きだっていわれなきゃ
ちびまる子ちゃんの第6巻に収録されているお話のワンシーンです。
「おねえちゃんはいいな、美人だから髪を伸ばしても短くしてもよく似合って」と言うまる子に、おねえちゃんはこう答えます。
近所やしんせきの人にちょっとくらいちやほやされたって
さくらももこ『フランス人形とちび姫』より
好きな人から好きだっていわれなきゃ
まるっきりしょうがないのよ
不特定多数の人に「ふーん」と思われる文章より、たった一人でも自分が本当に伝えたい人に「これが欲しかった!」と思ってもらえるメッセージを送りたい——。『フランス人形とちび姫』はライティングするときによく思い出すお話です。
- あなたの会社を、お店を、商品を、サービスを、提案を、選んでもらいたいお客様は誰ですか?
- その人に「この情報は自分のために書かれてる」「これは自分に必要なものだ」と思ってもらえるように書いていますか?
どのような目的であれ、お客様に選んでもらえなければ結果を出せません。
それは、ちびまる子ちゃんのお姉ちゃんが失恋してしまったように悲しいことだと思うのです。
ホームページの文章を書くときは、そんなことを考えてます。
この記事を書いた人
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webデザイナー・コーダー・ライター|グラフィックデザイナー|イラストレーター|ウェブデザイン講座講師|ワードプレス講座講師
Adobe Illustrator、Photoshop、InDesign、Dreamweaver
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