「価値」ってなんだろう

成功者ではなく、価値のある人になろうとする努力を(アルベルト・アインシュタイン)

webライティング、その中でも特に商品やサービスを売るための文章(セールスライティング)を学ぶ時は、かならず「機能ではなくベネフィットを書け」と教えられます。

ベネフィットとは直訳は「利益」ですが、私はベネフィットとは「価値」だと考えていて、今回はその「価値」についてのお話です。

「機能」と「価値」の違い

たとえば「薄くて軽い大容量メモリ搭載・ネット回線対応タブレット」を販売したいとします。

この場合のタブレットの機能は

  • 薄くて軽い
  • 大容量メモリ搭載
  • ネット回線対応

です。

機能だけ羅列しても、いまいちピンときませんし、きっとこれだけで欲しいと思うお客様もいないと思います。

「機能」だけを書いても、その商品の「価値」は伝わらない

それではベネフィット(価値)を考えてみます。

  • 薄くて軽い→持ち運びが容易なので、いつでもどこでも作業ができる
  • 大容量メモリ搭載→サクサク動き、大事な動画や画像を大量に保存できる
  • ネット回線対応→外出先でもメールのチェックやインターネットを閲覧できる

さらに深堀りしていきます。

これらのベネフィット(価値)は、人によって重要度・優先度が変わってきます。
同じ機能でも、その商品の何にどれぐらい「価値」を感じるかは、人それぞれということです。

  • 20代大学生にとってのベネフィット
    ・どの部屋にいてもYouTubeなどのネットサーフィンを楽しめる
    ・気に入った動画や音楽、画像を大量に保存できる
  • 30代会社員にとってのベネフィット
    ・重たいノートPCを持ち歩くことなく外出先でも作業ができる
    ・どこでもメールやデータの閲覧や送信ができる
  • 70代祖父にとってのベネフィット
    ・デスクトップPCより気軽にインターネットを楽しめる
    ・zoomなどの機能を使って、孫の顔を見ながら会話を楽しめる

その「機能」は、誰にとってどんな「価値」があるのか。
これがベネフィットとは何かを考えるということになります。

「価値」って「未来」だ

私は「価値」とは「そうなったらいいなと望んでいる自分の未来」のことだと考えていて、ベネフィットを書くということは、その人にとって望ましい未来を見せてあげる(イメージさせる)ことなのだと思っています。

20代のある大学生には、「この商品を使ってリビングのソファでも自分の部屋のベッドの上でも、好きな動画や音楽を思う存分楽しんでいるあなた」を見せてあげ、

サブスク配信で映画見放題!どの部屋でも続きを見ることができる!

30代のある会社員には、「この商品を使って移動中の喫茶店や新幹線の中でも、どこでも素早くメールをチェックし、資料を作成し、データを送信するあなた」を見せてあげ、

バスを待っている間に急ぎの案件を処理

70代の祖父には、「この商品を使って孫の顔を見ながら楽しくおしゃべりをしているあなた」を見せてあげるんです。

「おじいちゃん、おばあちゃん、げんき?」「あ〜元気だよ〜!大きくなったねぇ」

その商品を手に入れることで、そこに自分が望む未来が見えたとき、人の心は動きます。心が動いたとき、人はその商品が欲しくなります。

「価値」とは「そうなったらいいなと望んでいる自分の未来」のことだと書きましたが、人が買っているのはまさにそれで、商品そのものではなく「価値」=「望んでいる未来」を買っているんです。

「価値」=「あなたが望んでいる未来」を創りたい

mot [モット] ではホームページ制作を通じて、クライアントが望んでいる未来を創りたいと考えています。そしてその未来には、クライアントのお客様の笑顔があることと思います。私たちといっしょに、様々な価値を創造しませんか?

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この記事を書いた人

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