あなたのお給料は誰からもらっていますか?

協賛広告:企業から資金的な援助を受けた見返りとして、関連媒体に掲載する広告

現在、10月末に開催されるイベントと、11月に発行される記念誌に掲載する協賛広告の制作を担当しています。

協賛(スポンサー)を募って開催される事業では、広報物に協賛各社の広告を掲載することがあります。この広告は事業の主催者から依頼のあったデザイナーが制作しますが、私の場合ですとイベントの規模によっては100社以上の協賛広告を1人でデザインすることもあります。

しっかり見てもらえるものではないけれど

イベントのパンフレットも、記念誌も、協賛広告のページは本文に比べて人にしっかり見てもらえる部分ではありません。

掲載されている広告を見て、「じゃあこの会社に発注しよう」「このお店に買い物に行こう」となることはほとんどないですし、そもそもそれを目的として作成していません。企業が協賛広告で期待できる効果は、その広告を見てくださった方に対し、認知度や好感度が少し上がることかなと思います。

でも私が協賛広告をデザインする時は、その会社やお店のことをいろいろ考えながら作っています。「この会社は何を作っているんだろう」「このお店では何を売っているんだろう」「店名が少しでも目立つように」「他社と並んだときにバランスよく、かっこよく見えるように」「イメージ通りのフォントを選んで、画像もできるだけ鮮明に補正して…」

自分の屋号を丁寧に扱ってもらえるのは、先方にとってはきっと嬉しいことだと思うし、自分の屋号が掲載されている媒体を見たときに残念な気持ちにさせたくないという思いがあります。

そして何より、この広告の1枠1枠に高額な協賛金を支払っていただいていることに対する責任があります。

あなたのお給料は誰からもらっていますか?

人生初のアルバイトの初日、教育係の方に言われた言葉をずっと覚えています。

「あなたのお給料は会社からもらうのではありません。お客様からいただいているんです」

報酬は元をたどれば、お客様が支払ったお金だということです。それを理解した上で、目の前のお客様に対し感謝と誠実な対応をしなさい、ということでしょうか。

最終的に私が今回の広告制作の仕事でいただく報酬も、元をたどればこの協賛企業の方々の協賛金が含まれているのだと思っています。

たとえ数センチでも

何気ないスポンサー名の一覧にも、そこにはお金が動き、協賛企業の思いがあり、主催者の感謝があり、誰にも知られていませんが、私みたいな広告制作者のスポンサーへの愛や責任があります。(それを「愛」と呼ぶのが適切かどうかはわかりませんが…)

たとえ数センチの広告のデザインでも、そこにお金を出していただいてる「人」を思い、その人の気持ちに向き合った仕事をしたいなぁと思っています。

この記事を書いた人

WEBディレクターmot project
webデザイナー・コーダー・ライター|グラフィックデザイナー|イラストレーター|ウェブデザイン講座講師|ワードプレス講座講師
Adobe Illustrator、Photoshop、InDesign、Dreamweaver
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