パパはいないがチチはいる
業界用語は覚えると使いたくなります。
mot projectのWEBディレクターです。
今回はデザイン業界あるある話…。
母ではないママ
ネットニュースや新聞記事などで、文章の最後に(原文ママ)と記載されていることがあります。
これは「元の文章そのまま」という意味で、文章に間違いのある箇所があっても、編集者があえて修正することなく原文を掲載するときに使用する校正用語です。
印刷物を作成するときは何度もテスト印刷をして「校正」を行うのですが、この「校正」とは元の原稿と出力されたデザインを見比べて、文言や内容の間違いがないかチェックすることを言います。
毎日何百件も校正のチェックが入ったデータを入力しているので、デザイナーは「ママ」と見ればその校正用語を「そのまま」と解釈できるのですが、見慣れない方にはやはり違和感があるようで。
「原文ママ」とは誰か!?
「原文パパ」はどこにいるのか!?
みたいな書き込みを見ては大笑いしてます。原文パパ…!
父ではないチチ
原文パパはいませんが、デザイン業界には代わり(?)に「チチ」がいます。
「チチ」は、のぼり旗の印刷時に使用する用語で、電話で先方に
「今回のイベントでは、左チチにします?それとも右チチにします?」
みたいな確認をする時もあるのですが、これは何度経験しても慣れないもので…。
あ、「チチ」とはポールを通す輪っか状の部分のことです。
日本は左側通行のため、左側から文字が見やすいように左チチで加工することが多いです。(のぼりは反対から見ると文字が反転してしまうので)
でも会場やデザインによっては右チチの方がよい場合もあるため、デザイナーとしては設置される場所を考慮してチチの位置とデザインを考える必要があるのです。
ちなみにこのチチ。意味は「乳」。
ポールを通すテープ部分が並んでいる様子が、犬の乳に似ているからとのことです。
ああやっぱり、「チチ」と言うのは慣れないや。
みなさんも、これからのぼりを見かけたら、「左チチ」か「右チチ」かチェックしてみてくださいね。
この記事を書いた人
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webデザイナー・コーダー・ライター|グラフィックデザイナー|イラストレーター|ウェブデザイン講座講師|ワードプレス講座講師
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