3分の1の純情な広告

広告のデザインもします。
mot projectのWEBディレクターです。
広告業界に特有の「業界用語」があるのですが、今回はそんな業界用語のお話です。
新聞の折込のクーポン紙や、店頭に置かれているフリーペーパー。みなさんも一度はご覧になったことがあると思います。割引クーポンがついてるアレですね。
そこに掲載されている広告ですが、大きく2種類あるんです。
【1】フォーマット広告
複数の店舗を、同じフォーマット(形式)で掲載していく広告です。
記載する内容ははじめから決められていて、それに合わせて写真や文章、店舗の住所などを入れていきます。
デザインは固定されているので自由度はありません。

【2】純広告(じゅんこうこく)
誌面内のスペース(枠)を買い取っていただき、そこに掲載する広告です。サイズの指定はありますが、基本的にその中は自由にデザインできます。

初めてこの用語を聞いたときは
(え…、純な…広告…純情な広告…)
と無駄にドキドキしたものです。
さて、昔タブロイド紙という新聞ぐらいのサイズの、某クーポン情報紙の純広告をデザインしてたんですけどね。その純広告、タブロイド紙の3分の1のサイズだったんですよね。

(こ、これが…3分の1の純情な広告…)
ちなみに「純広告」の「純」ですが、おそらく「純情」ではなく、「純粋」=「その中に他店の情報が混ざらない単独の広告」というニュアンスなんだと思います。
それにしても、『3分の1の純情な感情』って、あれ、残り3分の2は不純な感情なのだろうかとずっと思ってたんですけど、
壊れるほど愛しても 3分の1も伝わらない
SIAM SHADE 「1/3の純情な感情」(さんぶんのいちのじゅんじょうなかんじょう)より
ああ、3分の3(=全力)で愛しても伝わるのは33%程度なんだ、という意味なんですね。
よかった。不純な感情などなかったんだ。
(『3分の1の純情な感情』をご存知ない方は、ぜひYouTubeで検索してみてくださいね)
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