仕事は親切

編集デザイン会社に入社してまもなくの頃、私の歓迎会をしていただきました。
もう20年近く前になりますが、その時に社長に言われた言葉を今でも覚えていますし、私の仕事の芯の部分になっています。
デザイナーは、な
にぎやかな居酒屋の席で、私の前に座っていた社長がボソリとつぶやきました。
「…デザイナーとアーティストの違いがわかるか?」
「クライアントがいるかいないか、でしょうか?」
「デザイナーはな、『親切』。なんだわ」
このデザインは親切じゃねぇな
新人の頃、ウェブサイトも紙の広告も、日々大量にデザインをしている中で、いつも決まって社長にダメ出しされることは「このデザインは『親切』じゃねぇな」でした。
見る人にとって「わかりやすい!」「うれしい!」、そんな気持ちになってもらう配慮が足りない、ということです。
親切、というのは「相手のためにしてあげる」ということです。
して欲しいことを、困らずにしてもらえるように
見てもらいたい写真を、悩まずに見てもらえるように
読んで欲しい文章を、苦しまずに読んでもらえるように
…言葉で伝えるのは難しいですね^^;
例:イベントに来てほしい

例:値段を知ってほしい

例:すらすら読んでほしい

見た人が困らないように、悩まないように、苦しまないように。
そしてできたらよろこんでもらえるように。
デザイナーがデザインをするときに考えていること、やっているテクニックは大量にあります。でもすべては「相手にとって親切なものにすること」が本来の目的なんです。
仕事は親切
私が好きな本の中に「仕事は親切」という一文があります。
あなたがしたことで人が喜ぶ、幸せになる。なぜ売上が上がるかというと、それはあなたの会社がしていることをお客様が喜んでくれるからです。利益はその先にあります。
「成功曲線」を描こう。(石原 明) より
親切とは、相手が喜ぶことをすること。それが仕事の本質であり、利益はそこから生まれるということです。
「親切」でありたい
デザインをする時はいつでも、クライアントのことを、そしてその先にいるお客様(クライアントの顧客)のことを思います。その人たちにとって、私は「親切な」デザインができているだろうか。
親切な仕事ができる人でありたいなぁと思っています。
この記事を書いた人

- mot project
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webデザイナー・コーダー・ライター|グラフィックデザイナー|イラストレーター|ウェブデザイン講座講師|ワードプレス講座講師
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